100%天然酵母のからだにやさしいパン屋、Marchさん（熊本市東区）

熊本市東区西原にある、天然酵母のパン屋・Marchさん。

ランチ（要予約）をされていたり、唐揚げを販売していらっしゃったりとメディアへのご出演も多いパン屋さんです。くまもとパンマニアでは、今回、あくまでMarchさんのメインである「天然酵母パン」について、詳しくお話を聞かせていただきました。

「天然酵母」のパン屋さんが続々と登場する中、「うちは100%天然酵母です」とお話ししてくださったオーナーさんのこだわりとおすすめのパンを、たっぷりとお伝えします！

Marchさんのイチオシパン3選

1.クルミとクランベリーがごろごろ！パンクランベリー

お店での人気No.1。

カリフォルニア産のオーガニックのクルミとクランベリーをふんだんに使用。よつば乳業のクリームチーズの芯が生地の中心に入っています。

このパンクランベリーをお目当てに来店する常連さんも多いそうです。

2.味付けは塩胡椒だけのシンプルさが人気！ピロシキ

ピロシキ　¥180（税込）

ひき肉、たまねぎ、パセリ、しいたけ、春雨、刻んだゆで卵に、味付けは塩胡椒のみ、というシンプルなピロシキは、ピロシキ好きのお客さんに愛されています。

3.よつばバター使用の粒あん&バター

粒あん&バター ¥250

あっさりとした軽めの粒あんと、よつばバターをサンドした粒あんバター。あんこは国産で、北海道十勝産のものを使用しています。

天然酵母の優しさが溢れる、Marchさんのイチオシパンを食べてみた

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天然酵母へのこだわり

Marchさんの一番のこだわりは、なんといっても「天然酵母」を使っていること。

イーストを使用している場合は発酵時間が決まっているため、焼き上がり時間を決めることができますが、天然酵母の場合は発酵具合を見た目で判断するため、焼き上がり時間は決めていないそうです。その日の天候や湿度によっても発酵時間は変化するそうなので、Marchさんで偶然焼きたてパンに遭遇できたらとってもラッキー！です。

もともとパン教室などに通っていたオーナーさんは、ある日矢部方面のパン屋さんに出かけ、そこで食べた天然酵母のパンに「え、なにこれ！？」とその美味しさに感激したのだそう。そのパン屋さんが種を分けてくださり、天然酵母パンについての研究が始まったんだとか。

そんな天然酵母、基本は米ぬかを使用しているそうですが、時期によってはいちごなどのフルーツを試してみることもあるそうです。天然酵母パンは、熊本の気候では季節の変わり目などにどうしても酸味が出てしまうため、酸味をできるだけ減らすための研究をまだまだ日々続けていらっしゃるとのこと。天然酵母って、本当に奥が深いんですね…！

0から作る本当の天然酵母のお店は珍しい

いま、よくある「天然酵母」と看板を掲げたお店の中でも、０から酵母を自家製しているお店は珍しいそうです。なぜなら、ドライイーストも「天然酵母」と表記してよいとされているから。（英語ではイースト＝酵母）「天然酵母」と呼ばれるものに定義が存在しないため、イーストを混ぜ込んでいるお店も「天然酵母」と掲げていて間違いではないのです。

そんな中、Marchさんはいわば「完全天然酵母」のパンを売る貴重なお店です。天然酵母に合う粉を探して北海道産のブレンドに辿り着いたり、今だに研究を続けていらっしゃるオーナーさんには頭が上がりません。

子どもさんやアレルギーをお持ちの方、体の弱い方にも安心して食べて欲しいと、日々工夫を続けられています。